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ニュース〜医療の今がわかる

なぜ、医師を増やすの?

■ 「医薬品の研究開発に医師が必要」 ─ 竹中委員
 

[竹中登一委員(アステラス製薬株式会社代表取締役会長)]
 アステラス製薬の竹中でございます。私自身、医薬品での研究開発を経て、今、経営を担当しております。その立場で......。

 医薬品の医療における重要な役割というのは皆さんにもご認識いただいていると思います。医薬品の研究開発におきまして、欧米ではFDA(米食品医薬品局)のような行政機関、あるいは製薬会社に多くのMDの方が現在多く働いていまして、医薬品の研究開発の促進をされております。

 ▼ しばらく離席していた鈴木副大臣が席に戻った。

 日本でも、最近少しずつ増えておりますが、PMDA(医薬品医療機器総合機構)では医師を募集してもなかなか集まらない。あるいは製薬企業も欧米に比べて非常に少ない。

 それが一因かもしれませんが、例えば未承認薬の開発とかいろんな所での遅れも出ております。より、医薬品の研究開発におきまして医師の方が必要になっています。

 従いまして、今後ですね、この会においてPMDAの方のご意見とか、あるいは製薬産業にはですね、「日本製薬医学会」という、製薬会社で働くMDの方の会もございますので、そういう方からご意見を聴取していただいて、我々の産業におけるMDの活躍をご理解いただけたらと思っております。よろしくお願いしたい。

[安西祐一郎座長(慶應義塾学事顧問)]
 ありがとうございました。色々な立場の色々なご意見が出て、本当にありがたい限りですが、これをまとめていくのはかなりのエネルギーが要ると思いますので、よろしくお願い申し上げます。

 ▼ 安西座長は、研究がらみの発言に好意的である。

 それでは丹生委員、お願いします。


【目次】
 P2 → 「日本が医療分野で世界に貢献し名誉ある地位を」 ─ 鈴木副大臣
 P3 → 「世界最高水準の医療を続けていくために」 ─ 安西座長
 P4 → 「医師数は年々増えている」 ─ 厚労省医政局
 P5 → 「医師が何人働いているんですか?」 ─ 山本委員
 P6 → 「現在の医学部定員は限界に達している」 ─ 矢崎委員
 P7 → 「地域医療が崩壊している」 ─ 中川委員
 P8 → 「新たな医学部を立ち上げた方が早い」 ─ 今井委員
 P9 → 「医師のアロケーションの問題が大きい」 ─ 片峰委員
 P10 → 「今の医療資源をどう有効活用できるか」 ─ 栗原副座長
 P11 → 「現在のOECD平均3.1人を超える時代が来る」 ─ 黒岩委員
 P12 → 「福祉的な面の医療が不足している」 ─ 桑江委員
 P13 → 「すぐ医師を増やすか医療全体から考えて」 ─ 坂本委員
 P14 → 「基礎研究に入ってこられる環境づくりが大事」 ─ 妙中委員
 P15 → 「医薬品の研究開発に医師が必要」 ─ 竹中委員
 P16 → 「様々な病院を循環できる制度づくりを」 ─ 丹生委員
 P17 → 「医師の業務拡大という広い意味で考えて」 ─ 永井委員
 P18 → 「医学部の新設は到底あり得ない」 ─ 中川委員
 P19 → 「既存の医学部を強化していく」 ─ 中村委員
 P20 → 「精度の高い調査を目指すことが必要」 ─ 西村委員
 P21 → 「粗製濫造、青天井の医師養成になってしまう」 ─ 濱口副座長
 P22 → 「周辺領域と合わせて定員の議論を」 ─ 平井委員
 P23 → 「モデル事業として新しい構想の医学部創設も」 ─ 矢崎委員
 P24 → 「若手の研究者が非常に少なくなっている」 ─ 山本委員
 P25 → 「ジグゾーパズルを全部はめ込んで絵にする」 ─ 安西座長
 P26 → 「アジアの若者を日本が育成する視点を」 ─ 鈴木副大臣

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