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ニュース〜医療の今がわかる

なぜ、医師を増やすの?

■ 「様々な病院を循環できる制度づくりを」 ─ 丹生委員
 

[丹生裕子委員(県立柏原病院の小児科を守る会代表)]
 兵庫県丹波市で住民活動、地域医療を守る活動をしております「県立柏原病院の小児科を守る会」の丹生と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 医学教育や医療に対しては、私は全くの素人でございまして、この検討会では皆様の様々なご意見を伺いながら、守る会の活動を通して感じたことを含めて、私なりの発言ができればと思っております。

 今回、この委員を引き受けるに当たって、地元の新聞記者さんに「どのような視点で検討会に臨みたいですか」ということを尋ねられたんですね。
 その時に、パッと思い浮かんだ答えが......。「これから子供が大学医学部に入る母親としての立場、母親としての視点を持って」と答えたんです。

 よくよく考えてみると、自分の子供がお医者さんになることはまずないと思いますが、大学医学部という所でどのような知識や技術や考え方を身につけて、そしてお医者さんになってもらいたいか、ということを大事に考えていきたいと思います。

 また、それを取り巻く環境ですね。特に、指導するお医者さん方の労働環境ですとか、コメディカルを含めた、そのような教育環境について、大変関心を持っております。

 また、大学の入学定員を増やすということで、(国公立大医学部入試で地元高校の出身者らを特別枠で選抜する)「地域枠」というアイデアが採り入れられていますが、本当にこれは良いことだなあと私なりに感じております。
 そのような医学生がお医者さんになって地方に勤務する、そういうきっかけになるということで、とても有効だと感じております。

 しかし、都会でも勤めたいと思うことは当然だと思いますので、定着しなくても、そういうことも経験した上で、様々な病院を循環できる、そういう国としての制度づくりを考えるような、そういうこともできたらいいなと思っております。これからよろしくお願いいたします。お世話になります。 

[安西祐一郎座長(慶應義塾学事顧問)]
 ありがとうございます。では永井委員。


【目次】
 P2 → 「日本が医療分野で世界に貢献し名誉ある地位を」 ─ 鈴木副大臣
 P3 → 「世界最高水準の医療を続けていくために」 ─ 安西座長
 P4 → 「医師数は年々増えている」 ─ 厚労省医政局
 P5 → 「医師が何人働いているんですか?」 ─ 山本委員
 P6 → 「現在の医学部定員は限界に達している」 ─ 矢崎委員
 P7 → 「地域医療が崩壊している」 ─ 中川委員
 P8 → 「新たな医学部を立ち上げた方が早い」 ─ 今井委員
 P9 → 「医師のアロケーションの問題が大きい」 ─ 片峰委員
 P10 → 「今の医療資源をどう有効活用できるか」 ─ 栗原副座長
 P11 → 「現在のOECD平均3.1人を超える時代が来る」 ─ 黒岩委員
 P12 → 「福祉的な面の医療が不足している」 ─ 桑江委員
 P13 → 「すぐ医師を増やすか医療全体から考えて」 ─ 坂本委員
 P14 → 「基礎研究に入ってこられる環境づくりが大事」 ─ 妙中委員
 P15 → 「医薬品の研究開発に医師が必要」 ─ 竹中委員
 P16 → 「様々な病院を循環できる制度づくりを」 ─ 丹生委員
 P17 → 「医師の業務拡大という広い意味で考えて」 ─ 永井委員
 P18 → 「医学部の新設は到底あり得ない」 ─ 中川委員
 P19 → 「既存の医学部を強化していく」 ─ 中村委員
 P20 → 「精度の高い調査を目指すことが必要」 ─ 西村委員
 P21 → 「粗製濫造、青天井の医師養成になってしまう」 ─ 濱口副座長
 P22 → 「周辺領域と合わせて定員の議論を」 ─ 平井委員
 P23 → 「モデル事業として新しい構想の医学部創設も」 ─ 矢崎委員
 P24 → 「若手の研究者が非常に少なくなっている」 ─ 山本委員
 P25 → 「ジグゾーパズルを全部はめ込んで絵にする」 ─ 安西座長
 P26 → 「アジアの若者を日本が育成する視点を」 ─ 鈴木副大臣

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