なぜ、医師を増やすの?
■ 「アジアの若者を日本が育成する視点を」 ─ 鈴木副大臣
[鈴木寛・文科省副大臣]
すみません、ちょっと中座をいたしまして......。まず来年の医学部教育を支える予算獲得に......(委員ら笑い)、......および、大学病院の維持というものに携わっておりまして、ちょっと中座をいたしました。
本当にこの問題は色々な観点から議論を積み重ねていかないといけないと思っています。やっと皆様方のご協力でこの検討の場ができましたことは誠に、大変ありがたく思っております。
忌憚のない議論を頂いて、将来に禍根を残すことのないような議論をぜひ......。私どもも全身全霊で頑張ってまいりたいと思っておりますが......。
私もまあ、高校生の情報等々も聞いておりましてですね、医学部志望者が潜在的にはかなり少なくなりつつあって、私がこの医療問題にこの5年ぐらい取り組んでおりますのも、そういう声を聞いてですね......。
医師というものはですね、本当に素晴らしい、大事なやりがいのある仕事で、本来、あるわけでございますが、しかし残念ながら様々な要因によって、若者たちに夢と希望を与えられていないというところを何とかしていきたい。
それから、繰り返しになりますけれども、日本の医療というのはこれまで大変なご努力の結果、世界に冠たるものでございます。
もちろん、ここで育てた人材を......。もちろん、ここで生んだ付加価値というものを出していくということもございますが、それ以外にやはりアジアの一員として......。
先般もインドの首相顧問から話がありまして、ぜひアジアの若者を日本が育成する視点を持ってもらいたいと、こういうことを聞きました。
かつまた研究もそうですが、医療のマネジメント、ガバナンスの問題、こうした視点もですね、医学部教育の中に入れていかなければいけないと考えております。
そうした幅広いご意見をぜひ楽しみにしておりますので、よろしく申し上げたいと思います。ありがとうございました。
[安西祐一郎座長(慶應義塾学事顧問)]
ありがとうございました。(以下略)
【目次】
P2 → 「日本が医療分野で世界に貢献し名誉ある地位を」 ─ 鈴木副大臣
P3 → 「世界最高水準の医療を続けていくために」 ─ 安西座長
P4 → 「医師数は年々増えている」 ─ 厚労省医政局
P5 → 「医師が何人働いているんですか?」 ─ 山本委員
P6 → 「現在の医学部定員は限界に達している」 ─ 矢崎委員
P7 → 「地域医療が崩壊している」 ─ 中川委員
P8 → 「新たな医学部を立ち上げた方が早い」 ─ 今井委員
P9 → 「医師のアロケーションの問題が大きい」 ─ 片峰委員
P10 → 「今の医療資源をどう有効活用できるか」 ─ 栗原副座長
P11 → 「現在のOECD平均3.1人を超える時代が来る」 ─ 黒岩委員
P12 → 「福祉的な面の医療が不足している」 ─ 桑江委員
P13 → 「すぐ医師を増やすか医療全体から考えて」 ─ 坂本委員
P14 → 「基礎研究に入ってこられる環境づくりが大事」 ─ 妙中委員
P15 → 「医薬品の研究開発に医師が必要」 ─ 竹中委員
P16 → 「様々な病院を循環できる制度づくりを」 ─ 丹生委員
P17 → 「医師の業務拡大という広い意味で考えて」 ─ 永井委員
P18 → 「医学部の新設は到底あり得ない」 ─ 中川委員
P19 → 「既存の医学部を強化していく」 ─ 中村委員
P20 → 「精度の高い調査を目指すことが必要」 ─ 西村委員
P21 → 「粗製濫造、青天井の医師養成になってしまう」 ─ 濱口副座長
P22 → 「周辺領域と合わせて定員の議論を」 ─ 平井委員
P23 → 「モデル事業として新しい構想の医学部創設も」 ─ 矢崎委員
P24 → 「若手の研究者が非常に少なくなっている」 ─ 山本委員
P25 → 「ジグゾーパズルを全部はめ込んで絵にする」 ─ 安西座長
P26 → 「アジアの若者を日本が育成する視点を」 ─ 鈴木副大臣
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