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ニュース〜医療の今がわかる

周産期・救急懇談会1

嘉山
「有賀先生の言ったことは大事だ。タテ割り社会で誰が受け取ってどういう対応をしたのか大事。何科の当直医だったのか、耳鼻科の医師なのか、産科の医師なのか、それぞれの医師のネットワークは全然違う。誰がどういう対応をしたのか、その辺はキチっと教えていただきたい。新聞報道程度ではダメだ。我々は専門家なんだから」

岡井
「墨東のは周産期のネットワーク。一次医療機関の当直医が高次機関へ送る必要があるのでないかと考えた時に、お母さんと赤ちゃんの2人同時に助けるのが基本だから、まず周産期ネットワークに入っている施設に問い合わせた。その地域の責任機関は墨東だったので、まず連絡が行った。しかし1人しか当直がいないということで、両方の命を救うにはNICUが必要で帝王切開できる医師も必要。そこで8施設に連絡したら受けられないということで、その連絡をしている間に緊急度が上がって重症度が進展したので、それじゃということで墨東が受けて脳外科を呼び出した」

嘉山
「墨東以外も産科のネットワークを使ったのか」

岡井
「先に救急に持っていっても、妊娠していると分かれば赤ちゃん診れる医療機関じゃないからダメという話になる」

有賀
「知りたいのは、妊娠後期の患者さんが転んで脚を折った時でも産科とNICUを探すのかというようなこと。今のような形では本当のところがよく分からないのだが、なぜ頭と産科を同時に探そうとしなかったのか」

岡井
「骨が折れたなら胎児には影響がない。頭が痛いという、あのようなケースだと、まずは子癇を疑って痙攣を抑える。最初は産科領域だ。脳出血の疑いがある時には、場合によったらお母さんを先にということもあるかもしれない」

有賀
「結局、初期症状で頭と判断つけば両方動くと思う。最初は産科のシステムで途中からそれじゃダメだと思う」

岡井
「妊娠して、どういう状況ならどこに話を持っていくか、これを考えないといけないのだろう」

阿真
「今回の件は墨東病院の中で起きていたら助かったのか。搬送に問題があったのか」

岡井
「これは、なかなかお答えするのが難しい。脳外科の専門家が本格的に検討する必要がある。もともと血管の病気があったとは分かっているので、直ちに開頭したとしても助かったかどうか、このケースはどちらかは分からない。搬送に時間がかかったことは事実」

嘉山
「今日ここに来る前に東大の脳外科と話をした。墨東の脳外科は東大だから。墨東にもともといた場合はすぐに対応はできただろう。誰かを責めるということじゃなくて最初の段階できちっと判断していれば、ネットワーク機能していればということ。助かったかどうかは分からないが。

総務省の資料によれば山形では妊婦の受け入れ問題ゼロ。地域完結型ネットワークとも言える。ITでやると機械的で、電話で連絡して何かと頼むことで済んでしまう。山形は10分の1だが、ガバナンスをきちっとすれば済む」

岡井
「東京を地域完結にするのは難しい。都の協議会でも話題にはなっているが」

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