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ニュース〜医療の今がわかる

周産期・救急懇談会1

嘉山
「この事件は根本的にはシステムエラーだ。なぜならばセンターの成り立ちが脳出血を診られるようになっていない。現場を把握していない人間、医学知識のない人間がシステム設計をしたとしか思えない。命にかかわる診療科全部がそろってなければ、受け入れられないものが出てくるのは当たり前。センターに全部そろえるのが無理ならば、現場に即したネットワークをシステムから支援する方策が必要。センターのありかたを再考しないと同じ問題が起きる。ウチでは全員受けている。救急で受ければ次に転送することもできる。都は通いの医師が多いから大変ではあるだろうが。救急のネットワークに生命に関連する科を全部入れなければダメだ。これを大臣に答申したい。脳外科を入れない限り受けられない」

岡井
「システムの構造上の問題だという指摘だが、かつてはもっと大きなポイントがあって、それに対応するために構築したシステムが現状とズレてきているので頑張ろうということ。救急は全部含めたものじゃないといけないということだが365日24時間稼働するには、規模が大きくないと無理。ベストは満床なんてあり得ないし、医師も余裕がある、そういうところが必要だろう。将来的な理想ではあるが」

嘉山
「センター化するには十分な人数が要る。今足りない所に無理やりセンター化したら回らなくなる。何も1つで完結しないでいいので、地域地域に応じた形でやるしかない」

川上
「うちの病院は近隣の大学まで30分かかるところで、年1000件の分娩を扱っている。システム構築も大切だし、必要な科そろってこそできることとは言うが、今回断った病院だって通常ならできること、たまたまこういうことが起きた。東京自体の発言は大きいが、100%救うような構築ができるのか疑問。NICUないけど運べないから仕方ないからということだが、たとえば分娩が重なったとか、脳外科が手術中とか、麻酔科医が不在とかなら断らざるを得ない。都の端末でいくらOKが出ていても同時に2件目が起きたらどうなるのか、人を増やす、システム構築も必要だが、杉本先生のお話があったが使える人を増やす、活用するのがもっと早い。しかし、そういう人を増やすには、周産期や救急にお金をつけても病院全体でそこの部分にお金を回せる余裕ないと。病院には各科あって利益が上がれば配分できる」

杉本
「今回はフリーだからあれだけど、産科の問題は産科の中で自分たちで始末するというようなことをやっている限り不可能。全診療科でやらないと、そういう風にやっていこうとした時、役所も医学会もタテ割りが変わらないとできない。連携やってみても3件目をかけられない。交わって、大阪のは医師会も行政も入っている。ずっと30年ぐらいディスカッションしているから、産科の状況は何となく分かっている。どこでも地域医療協議会ができているだろうけれど全く機能していない。院長出てきても現場を知らないので表面的な話にしかならない。現場で働いている者が交われるような場が必要だ。要は、今のシステムの中で問題を考えるのでなくて、交わって苦労することがなかったのを交わってみるとお互いにディスカッション、もう少し広げてもそんなに難しいことじゃない。ただし救急は地域地域でずいぶん事情が違うので、大阪の方法をそのまま移植してもうまくいかないのかもしれない。山形には山形なりの方法があり、愛知県にもその地域なりの方法がある。共通の認識はあるにしても」

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