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骨髄バンクは天下りを拒否せよ-『東京の会裁判』を支援する集い

kotuzuibanksien.JPG 骨髄バンクを支援するボランティア団体が昨年、厚生省出身の元骨髄バンク役員から名誉毀損で訴えられる前代未聞の出来事が発生した。訴えられた「公的骨髄バンクを支援する東京の会」を応援する会合が25日午後、東京・銀座で開かれ、参加者から「過去20年、天下り役員が期待通りに仕事してくれたことはない」「これを機に拒否させよう」と次々に声が上がった。(川口恭)

 骨髄バンクは正式名称を『骨髄移植推進財団』といい、91年12月に設立された特定公益推進法人だ。血液がんの治療で幹細胞移植を希望する患者と、骨髄提供者(ドナー)との仲介(コーディネート)を中心に、啓発やドナー募集、ドナーが傷害を負った場合の補償などを行っている。昨年12月には、同財団を通じた移植が1万例に達した。

 その組織は、理事会の下に、中央と地方と合わせて約70人の職員からなる事務局が存在する。理事長は代々医師が務めているものの非常勤であり、常勤のトップは常務理事だ。そして、そのポストが一部期間を除いて、厚生省・厚生労働省からの天下りで占められ続けている。今回、『東京の会』を訴えた元役員(現在は大学教授)も在籍当時は常務理事兼事務局長だった。

 天下りを受け入れるには当然見返りもあり、09年度予算書によれば、年間総収入15億5000万円余のうち約4億4000万円を国からの補助金で賄っている。ただし、そもそもはバンク設立を求める草の根の運動が結集して民間主導で成立した組織であることと、期待に反して今ひとつピリっとしない財団の活動を多くのボランティアが支えてきた経緯があるため、今回の訴訟で、全国のボランティアたちの怒りは爆発寸前になっているようだ。この日の会合(主催・全国骨髄バンク推進連絡協議会)も、豪雨の中に集まった人々の静かな熱気に充ち溢れていた。

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