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阿曽沼医政局長が国立がんセンターを視察、「いまだかつてないこと」-土屋了介院長

 厚生労働省の阿曽沼慎司医政局長は18日、国立がんセンター中央病院を視察した。同病院の土屋了介院長は「こんな事はいまだかつてなかった。これが医系技官なら『(病院のことは)知っている』と言って帰ってしまうところ。視察中にも阿曽沼局長の誠実な人柄が表れていた。医系を外して文官を置いた人事は、舛添前大臣の大変な功績だったと思う」と話している。(熊田梨恵)

 阿曽沼局長は7月11日付で医政局長に就任。舛添要一前厚生労働相自らが医系技官の指定ポストに事務系を付けた人事で、当時省内を騒然とさせていた

 土屋院長によると、阿曽沼局長は同センターの廣橋説雄総長との面会後に土屋院長と懇談。その後に1時間ほど院内を視察した。「局長は『病院はバックヤードが違うといかに違うかという事がよく分かった。がんセンターがやりたいという事を、できない事はできないけれども、できる事については努力してやりたい』と話しておられ、外口局長(外口崇保険局長、前医政局長)とはだいぶ違った、大変誠実なお人柄が表れていた」と話す。

 これとは別の日程で、同省の武田俊彦政策医療課長も同院を視察していた。土屋院長は、「武田さんもとても誠実なお人柄で、3時間も病院見学をして下さった。関山さん(関山昌人東海北陸厚生局長、前医政局政策医療課長)はこんな事はしていなかった」と言う。

 土屋院長は夏の人事について、「これは舛添大臣の最後の置き土産だった。厚生労働省は大きく変わると思う。民主党(が与党)になって医系技官について色々言われるようになってくると思うが、中でこうして頑張っている人がおられる」と話し、期待感を示した。

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