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何を恐れる? 公開するかで再び悶着 PMDAアンケート 薬害肝炎検討会

 厚生労働省の『薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会』第20回会合が29日開かれた。実施する前にもやるかやらないかで鞘当てが行われたPMDA職員アンケート(その後に厚生労働省職員も対象に)に関して、その回答を公開するか否かで、再びほぼ同じ顔ぶれによる言い争いが起きた。(川口恭)

 この問題を巡る主なやりとりは以下の通り。

 実施チームを代表して山口拓洋・東大大学院准教授(データ管理)が概要を説明。寺野彰座長(獨協医大学長)が「何かご意見ご質問は」と問うた時、パっと2人が手を挙げた。水口真寿美弁護士(薬害オンブズパースン会議事務局長)と森嶌昭夫・座長代理(日本気候政策センター理事長)だ。水口委員が先に指名されたが、これはたまたま座長の左前方に座っていた水口委員の方が、座長の右隣に座っている森嶌座長代理より先に視野に入ったからだろう。

 水口
「今回回答を全部公開しようと思っていたのだが、発信者と発言の中で指摘されているのが誰かを特定されないようにしたいと思って、その作業に手間取っている。中にはマスキングしても特定されてしまう立場の人もいるが、それを省いてしまうと回答した方々の思いが無になってしまうので、この委員会の提言を有効にするため、その辺りはご容赦いただきたい。

 まともに読むと4時間はかかるのだが、生の資料だけが持つ迫力があるので、皆さんもぜひ要約ではなくて生資料の方を見てほしい。それから60頁になっちゃうのだが、次回、仕事を増やして申し訳ないが傍聴人にも配布してほしい。

 それから厚生労働省とPMDAとの間に人事交流があって短い年数で変わって行ってしまうということに関して複数の指摘があった。それなりの理由があるんだろうから、次回その辺の質問に答えられるような然るべき人に厚生労働省から出席をお願いしたい」

 事務局
「できる限りご準備する」

 水口
「その立場のある方には、アンケートを全文読んでいただきたい。今日の資料の字面だけで軽々に何か語っていただくのは危険だ」

 そうか次回の元データを見るまでは記事に書けないな、と思っていたら

 森嶌
「私も色々な調査をしている。まず我々が、この委員会で何をしているかが第一。医薬品の安全性を確保するための行政組織がどうあるべきかという議論をしているはず。だから、たとえば製薬会社から出てきた書類が当事者能力を持たない人間の所に行ってしまっているとか、審査の体制に問題があるとか、現在の組織ではできてないこと情報が届いてないこと、それの実態がどうなっているかを調べて組織のあり方を議論する場なんだろう。

 今回のアンケートで、職員がどう考えているのかとか、どういう労働環境なのかは分かったけれど、それを我々がやることなのか。今、私が申し上げたようなことは今回のアンケートでお調べいただいているのか。つまり以前もそういうことを調べることが必要だと申し上げたつもりだ。調査の目的がこの委員会に合致しているかが問題。マスキングして出すというけれど、個人の名前や個人情報のリスクを冒してまでやる必要はあるのか。

 話がズレているんじゃないかと思ったので、クリティカルな質問だ」
 
 公開させないつもりか? そんなことを言われると、何が書いてあったのか余計に気になる。

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