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ニュース〜医療の今がわかる

地域の医師を増やす市民の会 千葉事務局発足

 全国でも指折りの医師不足に悩む千葉県の有志が、13日に行われた医療構想千葉(竜崇正代表)のシンポジウムをきっかけに『地域の医師を増やす市民の会・千葉事務局』(田口空一郎代表)を発足させた。お題目ではない具体的な医師不足対策が講じられるよう、今後署名活動などを展開していくという。(川口恭)

 13日に開かれた医療構想千葉のシンポジウムは、私も傍聴していたのだが、なかなか文字起こしに手が回らないでいるうちに、彼ら自身の報告がアップされたようだ。読んでみると、私の印象に残ったものとは少し違っているので、こちらでも別途印象に残ったコメントをつなぎ合わせて報告してみたい。正史と外伝のような関係かもしれない。

 冒頭からの竜代表の挨拶とリード討論者3人(増山茂・了徳大学長、上昌広・東大医科研任准教授、亀田隆明・鉄蕉会理事長)の論説は、彼ら自身による報告をご参照いただきたい。続く討論の部分からご報告する。

 国井・いすみ市議
「千葉大に地域の税金が入っているのに、地域に医師が来ていない」

 増山
「先ほども説明したように、ここ数年千葉大の卒業生はむしろ県外へ出る数が増えている」

 長生病院・小笠原医師
「平成19年に内科医が1人まで減ってしまったのを盛り返して内科医が9人まで増えたので、今年度から週3回の2次救急を引き受けるようになった。しかし管外からの搬送も多く、既に4人辞めてしまった。また崩壊しかねない」

 銚子市・山口氏(元市議か?)
「銚子市立総合病院は5月1日から再開する。川向こうの茨城県で潰れかけていた済生会病院を再生した笠井先生をお迎えして常勤は1人。昨日まで市議会が3日間の一般質問だったけれど質問した13人のうち10人が病院について質した。非常勤がやっと1人で当面が外来対応のみ。何とかお医者さんを増やせないかということで全国にお願いをしているが5月を目前にそういう状態。この状態が何とかなるならば、ぜひ医科大の新設も含めて検討をお願いしたい。ただ、聞く所では医師会が反対しているという。なぜだか知りたいし、もし本当に反対しているのなら、医師会で責任を持って銚子に5人でも10人でも医師を派遣してもらいたい」

 谷田川元・代議士
「昨年の総選挙で初当選。選挙区の千葉10区は成田市より東の地域で香取市や旭市、銚子市など。公約の一番最初が医療崩壊をくいとめる、ということで、そのために医療にしっかりお金を使わないといけないと訴えたところ、銚子市で前回は8000票差をつけられたのが今回は800票差まで縮まった。地域の方々もそれだけ切実な問題なんだと思った。夏に成田日赤で内科医が10人辞めてしまい救急を維持できるか危ないところだった。だが成田市はお金があるので月に1300万円負担して維持している。

 短期的には、今いる医師を地域の間で綱引きすることになるんだろうが、中長期には数を増やして、優秀な人に地域に愛着を持って働いていただけるように、そのためには千葉に大学をぜひ」

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