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ニュース〜医療の今がわかる

平成24年改定に向けたDPC制度に係る今後の対応 (上)

■ 医療機関群の設定方針案
 

[小山信彌分科会長(東邦大医療センター大森病院心臓血管外科部長)]
 3ページ目をおめくりください。

中間報告-003.jpg

 群の設定方式については、この6回のうち半分ぐらいを要しまして、さまざまな検討をいたしました。

 例えば、病床規模でやったらどうだとか、あるいは病院の機能でやったらどうかとか、あるいは小児病棟とか......、小児病院とか、そういうような議論がさんざんなされましたが、最終的にはお示ししている通り、当面3つの方向性で考えたらどうかという結論になりました。

 その3つの方向性というのは、「医療機関群1」として、大学病院の本院群、

 それから「(医療機関群)2」として、本院以外の高診療密度の病院群を設定し......、まあちょっと名称はこれから検討することといたしまして、

 それと、(「医療機関群3」として)「それ以外」というような、3つの群で検討してはどうかということが一応、決まりました。

 ただ、その中に、大学病院だけ別にするのか、大学病院も含めた高診療密度病院群にするのかという結論は出ておりませんので、案1、案2という形で提唱させていただいております。

 ここで、新しい言葉として「高診療密度病院群」ということが出ておりますけれども、これはどういうものを定義するかというのは、下のほうの点線で囲まれております所に書いてあります。

 「大学病院本院以外の高診療密度病院群の要件」といたしまして、AとBを考えております。

 Aというのは、「医師密度」「診療密度」の要件としては、大学病院本院の施設を参考に設定しております。具体的には今後検討していくんですが......。

 Bとしては、「一定の機能や実績の要件」、以下のいずれかを満たす医療機関ということで、医師研修の実施、あるいは高度な医療技術の実施、あるいは重症度に対する診療の実績、いずれか1つが加わる。

 この理由はどういうことかと言うと、「医師密度」ということになりますと、看護基準のとこで看護師の非常に取り合いがあったんですけども、今回の考え方は医師の数があればいいという形ではなくって、その内容まで踏み込んで評価いたしますよということでもって、ただ単に医師を集めればいいという話ではないですよ、というのがこのAとBの要件の考え方であります。

 今回におきましては、この方向性をお認めいただきまして、さらにこれから検討していただきたいというのが今回の報告の1つであります。
 

【目次】
 P2 → 検討を要する事項の概要
 P3 → 中間報告の概要
 P4 → 医療機関群設定の概要
 P5 → 医療機関群の設定方針案
 P6 → 考え方 ① ─ 大学病院本院
 P7 → 考え方 ② ─ 大学病院本院以外
 P8 → 考え方 ③ ─ 医師に対する研修
 P9 → 考え方 ④ ─ 高度な医療技術
 P10 → 考え方 ⑤ ─ 重症患者に対する診療
 P11 → 関連する論点等
 P12 → 今後の対応 ①
 P13 → 今後の対応 ②
 P14 → 今後の対応 ③
 P15 → 今後の対応 ④
 P16 → 今後の対応 ⑤

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