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ニュース〜医療の今がわかる

医療事故調検討会2

 続いて「医療崩壊」の小松秀樹・虎の門病院泌尿器科部長。これも絶対に提出資料を読んでいただきたい。規範法で医療を扱うのは誤りであるということと、この議論を歴史の転換点として捉えて行えと正面から言い切った名文である。ただし陳述は超特急なので、台詞だけ拾うとあまり感動しないというか、あまりにも唐突な文言の連続である。アドリブで入った台詞で感心したのが「ガリレオ・ガリレイが『それでも地球は廻っている』と言ったのも、実際には正しい認知的予期類型が、規範的予期類型に従わされた例である」。何のことか分からないかもしれないが、文章を読めば分かるはずだ。

 境秀人・神奈川県病院事業庁長
「小手先の解決でなく根本的解決をめざせというのは、まことにその通り。一方で、死因究明機構を作ろうという社会の要請も確実にある。日本の場合一度変えてしまうと変わりにくいというのがあるけれど、議論を尽くすべきと考えるか、それとも柔軟に変更可能な制度設計にして走りながら検討するべきと考えるか」

 小松
「議論を尽くさないといけないが、しかし時間の問題もある。この制度は一度できてしまうと両刃の件になる可能性がある。フレキシブルに見直せる設計にしておくべきだ」

 前田座長
「私は刑法の専門なので、ご指摘のように法の限界は承知しているつもりだが、一方で国民生活の中に規範的なものは必要だし、それによって国民生活に安心が与えられるというのもあると思う。先生は、刑法で裁くのは故意のものに限るべきとの立場のようだが、故意と過失の線引きはクリアカットでない」

 小松
「少なくとも業務上過失に関しては司法の暴走が起こる」

 大論争になって不思議でないほどの論点だが、時間のこともあってだろう、あと1人男性委員が質問しただけで終わった。

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