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「病院は植民地じゃない」・・・幕内・広尾日赤院長吼える


 総合討論になっても爆弾発言は続く。
 幕内
「ここ(がんセンター)は国が全部やってるから、お金の心配をしなくていい。そういう意味では楽。僕らの所はお金の心配をしなきゃいけない。そしてお金のことを訊くと、本社で不明朗なことが多くて非常に杜撰なことをいっぱいやっている。大体、みずほ銀行がメインバンクだというのならば、担保には事欠かないのだから当然低利で金を貸すべき。それを本社の問題だけれども、医療福祉機構のような利率の高い所から借りて。よく知っている岐阜の院長から、なんでそんなに高い所から借りるのかと驚かれた。だから、ここも独法化してからのお金の借り先はよく考えないといけない。日本株式会社でやっていると、非常に高利で貸し付けられる。95億円を20年借りて、その間の利子が22億円と、こういうわけだ」

 土屋了介・がんセンター院長
「がんセンターも4月から独立行政法人になる。今まで歳入・歳出という1年の出し入れがほとんど分からない状態だった。患者さんから窓口でいただいたお金はそのまま国庫に入る。我々が何かをやる時には予算化されたものから出る。去年は麻酔医が足りなくてアクティビティが高くなかったので、薬代とか材料代とかを使わず予算をオーバーすることがなく、あまり苦労しなかった。順調に行ってた年は、今ごろになると薬代がなくなっちゃう。予算オーバーでもうないと言われる。要は、暗に現場にアクティビティを落とせ、手術をやめろ、化学療法をやめろという圧力を院長にかけてくるわけだ。それをしらばっくれて廊下を平然と歩いてないといけない。後ろからはお金がないと圧力をかけられ、前からはもっと手術をやりたい、化学療法をやりたいと言われる。3月になると、4月分の支払いでチャラにしてもらうようにインチキをやって年を越してた。昨年一昨年はそれをやっちゃいかんと言うので、一昨年なんかは運営局の次長が本省に行ってお願いをしてよそから捻出して払ってもらった形にする。国と国とのやりとりだから実際に現金が動くわけじゃないんだけれど帳簿上そういうことにしてた。

 4月からはそういうことがなくなるんでいいなと、数年前から独法化を楽しみにしていたのだが、どうも怪しそうだということに気づいた。今、皆さんが見ているキレイな19階建ての病棟を幕内先生も言うように我々も騙されて買った。600億円かけて建てた。民間なら400億円ぐらいだと言われている。我々診療側はほとんど知らないうちに、こうなってた。後で訊いてみたら、財政投融資でお金を借りていて、東病院も400億円借りていた。で今でも600億円借金が残っている。バブルの弾ける前に借りたので利率が高くて年に4%とか5%とかを30年で返していかなければならない。こりゃ大変だということで、幸か不幸か当時の金融庁の大臣の与謝野先生が私どもの所に通ってらっしゃって、がんセンターに20年通って役に立ちたいと仰るので、この借金をチャラにしてもらえないかと頼んだら、去年の補正で約半分にしてもらえた。安心していたら政権交代になったので、今度は数年前に手術をした仙谷先生が内閣に入りそうということで、このまま行ったら日赤と同じになると心配してくださって、ガバナンス検討委員会というのになった。がんセンターのガバナンスをきちんとするなら借金を減らしてやってもいいよ、と。で先週、最終的に170億円ぐらいになった。
 
 しかし我々の所は東と合わせて大体年間に250億円の出し入れ。中央病院は180億円ぐらい。11億円ぐらいは毎年国庫から入れていただかないと回らない。というのも一般の病院と違うこともしている。臨床試験だなんだというので、いわゆるクリニカル・リサーチ・コーディネーターを何十人も雇っている。そういうなかで中央病院は180億円の収入で110億円の借金を年5%で返さないといけないという状況で来月を迎える。まだまだ心配はしている。

 ただ我々は会社関係はやったことがないし、理事の中に本省から2人送り込んでやるというのだけれど、彼らも公認会計士の資格を持ってないし、バランスシートも見たことない、予算決算しか扱わない人が来るという。いや大丈夫だ、国立病院機構は我々がうまくやっているから心配するなと言うのだけれど、あそこは税金を投入してバランスが合っている。インチキだ。民間ベースで言えば、赤字を税金で補填しているからやっていけている。私たちは自分たちだけで何とかしたいからということで、メデたく、一部の人にはメデたくないかもしれないが、山形大学から嘉山学部長をお迎えして、これから自分たちで頑張っていこうということなんで、日赤のようにならないよう、皆さんのご援助をお願いしたい」

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