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「女性という『性』を失う」子宮頸がん‐癌研公開講座で患者会の穴田佐和子氏


私達女性から子宮を奪わないで、命を奪わないで、ということなのですけども、私はたくさんの仲間を見送らなければなりませんでした。まだ結婚もしていないのに、子宮を取らなくてはならない、同病の同室の友人もいました。彼女は彼がいたんですけども、何度も何度も先生と話をして、子宮を取らないといけない事、卵巣を取らないといけない事を彼と聞きに行ったんですけど、結局命にかかわるということで決断をして、子宮と卵巣を取りました。その後、彼は去り、彼女は睡眠薬をよく飲んでずっとベッドで寝るようになってしまいました。その他にも私と同じ3歳の娘がいた患者さんがいました。彼女は末期で、座ってしか寝る事ができなかったんですが、小さな小さな娘を残して旅立って行ってしまいました。他にも0期(子宮頸がんの進行は、最も早い段階の0期からⅣ期まで)の患者さんだったんですけども、赤ちゃんができたと思って喜んで産婦人科に来たらがんが見つかり、赤ちゃんを諦めなければいけなくなったと泣いていらっしゃる方もおられました。残された子供や家族や、そういう方たちの涙もたくさん見なくてはなりませんでした。
 
日本では毎日10人もの方が子宮頸がんで亡くなってしまいます。これはとても大きな数字です。年間1万5000人もの方が新たに子宮頸がんにかかって、そのうち3500人が亡くなっています。その理由は、日本でワクチンの普及が遅れているという事、先進国では当たり前になされていて、日本での認可は100番目だと言います。そして検診率がとても低いという事、アメリカでは82.6%の方が10代の頃から検診を受けています。それが日本ではたった23.7%です。
 
このような思いをもうこれ以上、涙を流す女性が増えないように、未来の子供たちが守れますように、どうぞ皆さんも何かの形で動いて頂けたらなと思います。
 
 
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