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ニュース〜医療の今がわかる

村重直子の眼14 熊田梨恵・『ロハス・メディカル』論説委員(上)

100820murashige.JPG100820kumada.JPG 元厚生労働省大臣政策室政策官の村重直子氏が在野のキラリと光る人たちと対談していく好評のシリーズ。今回は手前味噌ながら『救児の人々』が大変話題になった本誌論説委員の熊田梨恵がお相手させていただきました。村重氏も、話題沸騰の『さらば厚労省』を出したばかりのタイミングだったため、途中から主客転倒して熊田によるインタビューになっているところはご愛嬌。上下2回に分けてお楽しみいただければ幸いです。(担当・構成 川口恭)

村重
「『救児の人々』を読んで、これはメディアの人だからこそ書けることで、よくぞタブーに切り込んでくださったと思いました。今、医療者の側からは、呼吸器外しの話すらなかなかできないのに、赤ちゃんの呼吸器外しのような、医療をどこまでやるのかという問いかけを書いてくださったのは、すごく画期的なことだと思います。これをきっかけに議論が進むといいな、皆が考えてくれるといいなと思っています」

熊田
「ほとんど全部がインタビューでできている本なので、語って下さった方がいらしたからこそです。話言葉そのままで、これだけの本になるということは、普通だったらあり得ないと思います。普通はインタビューのセリフをカギカッコで抜く形で記事にしていますよね。最初はこの本もNICUの一般的な説明本みたいなイメージだったんですよ。でも患者さんのお母さんたちの話を聴いて、ドクターたちの話を聴いて、それが余りにも多くのテーマを含んでいたから、カギカッコで一部分だけ抜き取るということができない感じになってきて、それで私自身もキャパオーバーになってしまって、抜き出してまとめるなんてできないと思いました。結局、川口さん(編集者)に、これはそのまま載せようと言っていただいて、結果的にはそうしてよかったです。やっぱりインタビューの方が読みやすいですよね。一般の方からも、お母さんたちの語り口調が親しみやすくて読みやすいという感想を頂いているので、一般の方向けの入口としてもインタビュー形式というのはよかったなと思っています」

村重
「これはメディアの方だからこそできることだし、メディアでなければできないことですよね。でも逆に、取材しながら普段の記事ではまとめきれないものを、いっぱいいっぱい感じとられたんだろうなって、それをたくさんそのまま出して、世の中にアピールされたかったのかなと、読んでいて思いました」

熊田
「そうですね、本当に、患者さんのお母さんたちのひとまとまりのセンテンスの中に色々な問題が入っていて、ドクターの言葉でもそうですけど、きっと読む人によって響くポイントは違うんだろうなと思います。お母さんでも、その方によってご経験は様々ですから、受け容れられる部分も、そうでない部分もあるだろうし、100人いたら100通りの感じ方、反応があっていいだろうなと思います。そういう万華鏡みたいな本になったなと思いますね」

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