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ニュース〜医療の今がわかる

後期研修班会議3

土屋
「学術会議で要望が出された後は、どのような経緯で実現が図られるのか」

桐野
「残念ながら実施する組織ではない。出して読んでもらって記録に留めていく以上のことはできていない。むしろ、この会議のように政府に対する発言力の強い組織に影響を与えられるならありがたい」

土屋
「政府で受ける窓口は」

桐野
「内閣府の所管で設置法もある。だから内閣府。政府から諮問を受けることもあって、生殖医療のこととかだと、学術会議がピシっと答えるのがしっくり来るけれど、医療や社会の仕組みに関しては十分な力を発揮できない」

土屋
「政府が諮問した場合は別にして、出した後でどうなるかは内閣府次第ということか」

桐野
「どれだけ説得力のある文章を書けるかということに掛かっていると思う。だが、20期以降で任期を限ったこともあって、要望の数が少し多いのでないかという話もある。法、文、工、医、農、理全部含んでいるので、どうしても文章の数が多くなる」

土屋
「行政が対応しないと何を言ってもナシのツブテというのでは、桐野先生も歯がゆい思いをされていることだろう。我々の研究班で応援することも必要かなと思う」

岡井
「医師自身の自律的職能集団、おっしゃる通りだと思うのだが、具体的にどうすればいいのか。専認協では、やろうとしてもなかなかうまくまとまらない。具体的に何をどうすればいいのか」

桐野
「専門医が意味を持つようになるには、社会から見て十分に分かりやすく評価できるものにするしかない。それをしなければ、長いトレーニングの必要な分野、リスクのある分野から医療が壊れていくだろう。あるいは慢性的な外科疾患などは外国で治療を受けなければいけなくなるだろう。実は、今騒がれている産科に関して10年前から専門家の方々は今日のような事態が起きるのを心配していて、発言もしていたと思う。しかし残念ながらメディアには取り上げられず問題視もされなかった。同じことが次から次に起きてくる。これを食い止めるには医師が自ら立ち上がらないとダメじゃないか。

幸いというか何というか医師会も公益法人化で大きく揺れている。この先も安泰とは決して思ってないはず。このままずっと開業医が多くなって年寄りばかりで飽和するのは明らか。そうなったらノーコントロールになる可能性が高い。長い目で見て、医師や医療を何とかするには、自らが単一組織に結集するしかない。簡単ではないが、それをやらずに学会ごとに分断された形でいる限り、何を言っても社会を動かせず、今までのと同じことがフェーズをずらしながら起きる。今のタイミングで思い切ったことを言っておかないと禍根を残す」

土屋
「全員加盟の団体というの個人的には大賛成。ただし、どういう過程で作るのかということに頭を悩ましているのでないかと思う。それとわが国においては法に基づいてという話があったが、前段では自律と言っておきながら、法に頼るというのは整合性がなくて悶々とするところでないか」

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