周産期・救急懇談会6
(略)
嘉山
「予算のことをお聴きしたい。三浦先生には文部科学省に出向中も非常に意欲的にお世話になったが、ここに書かれているものは、単年度かパーマネントか、あるいは5年とか10年か」
事務局(三浦)
「基本的に単年度」
嘉山
「ドクターフィーというと結構なもののように受け取られるかもしれないが、ここにはマスコミの人もたくさんいるから知っておいてもらいたいけど、非常勤に使いなさいというのが多い。今現在働いている人に手当てを出すことには使えなくて、もう1人雇いなさいという。今日イメージしたようなお金の使いかたができない。危険手当てに使えない。その辺のものをもっとキメ細かく配慮してほしい。それから単年度予算だと、また概算要求しないといけない。そろそろ全体の枠を考え直す時でないか」
(略)
有賀
「話がややこしくなるから言わなかったけれど、結局は国が何分の1か出して、残りは都道府県と事業主が負担するという形では、お医者さんのフィーなんて絵に描いたモチだ。こんなもの逆立ちしてもどうにもならん」
(略)
嘉山
「もう一度確認する。人件費は柔軟に使えるのか」
事務局(三浦)
「趣旨は現に働いている医師に対して手当てを用意してもらえるならば国が3分の1、都道府県も3分の1を補助するというのが基本スキーム。新たに人を雇うことに対する補助ではない」
嘉山
「運営費も含めて、人件費と書いてあるものが本当にそういう風に使えるか」
事務局(三浦)
「国の補助金には基本的に単価がある。その単価までは国としてお付き合いしましょうということ」
嘉山
「実際問題として使えるか、イエス、オア、ノー」
事務局(三浦)
「具体例を示していただけばお答えできる」
嘉山
「使えるようにしていただきたい。往々にして現在の医師に対するインセンティブでなく、他の人を雇いなさいという指示が来る。しかも雇うような医師がいりゃいいけどいないんだから」
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