周産期・救急懇談会6
岡井
「話が予算案まで行ってしまった。それも大事だが、ここでは報告書案の最終案としてお示ししたい」
嘉山
「岡井先生、歴史に名を残すいいチャンスなのに、なぜしないのか。三浦さんをはじめとするキャリアの方々も、これがお金の使いかたとして当たり前だと思っているのだろうけれど、現場は困ってるんだ。現場のどこから金を持ってくるのか、みんな赤字なのに。実現可能性がない。こういう制度をずっと国家がやってきた。国の仕組みがおかしいんではないのか。社会保障が大切だというのなら、国がしっかりやりなさい。大臣も現場から声をあげてくれということで、この委員会をやっているのだから、そこを提言したらよいではないか」
渡辺
「提言の方は大臣がやっていたので中身まで承知してないが、有賀先生のおっしゃったことは非常に重要だと思う。ただ財政的に厳しい中で少しでも一歩でも踏み出して何とかしようということで、今までより踏み込んだ形で、もしやっていただけるなら直接助成するということにした。何とか県の方にも協力を求めていきたいし、それをやっても改善しないのなら改めて別の方策を探りたい」
嘉山
「財政が厳しいという前提が崩れないなら、この話はできない。これからの日本をどういう国にするつもりなのか。財源をつくるのが政治家の仕事ではないのか」
渡辺
「今回は厚労省も何とか工面した」
嘉山
「この委員会は現場で何とかしようということなんだから、現場が動けるようにしたい。国3分の1、都道府県3分の1、事業主3分の1では、今までと同じで本当に国はやる気があるのかということだ。これでできない都道府県があっても構わないのか。どういう国づくりをしたいのか」
渡辺
「ドクターヘリでも都道府県によって推進できる所できない所ある」
嘉山
「社会保障を100%の人に当てはめるのか、やれる所だけやればよいのか」
横田
「ドクターヘリの話は金額が大きいので少し違う。休日夜間の手当てについて都道府県が負担しない場合でもと書いてあるのだから、ここを事業主が負担しないでもと並列にできないのか」
岡井
「21年度予算をここで議論しても変わらないだろう」
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