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「医師が12.5万人不足」 ─ 本田宏氏の見解

■ シンプルに計算すると12.5万人不足
 

[本田宏・済生会栗橋病院副院長]
 皆さんご存知のように、日本の人口当たり医師数は63位ですよ。
本田宏先生スライド8.jpg 経済大国日本で人口当たり医師数が63位なのに、世界に比べ(今後)どうするんだ?

 じゃ、日本はグローバルの社会で生きていかないの? こういう話でございます。困ったもんですね。これが日本です。

 OECDも、「世界の保健医療」で心配してくださってました。「1人当たり診療医師数はまた日本、カナダ、イギリスおよびニュージーランドでも比較的低い。後者の国々は伝統的に医科大学の入学数を規制している」と......。

 経済最優先で規制しちゃうわけですから。国民の命が......。隣の埼玉県でも心肺停止を50分も受け取れない状態なんですよ。本当にいいんですか?

 一方で、1人が亡くなっただけで毎日テレビで......。殺人とか大騒ぎしてるのに、病気で亡くなった人......。何人亡くなってもいいの? 私は本当にきいてみたい。これおかしくない? バランスが崩れていませんか、という話でございます。
本田宏先生スライド9.jpg さて、皆さんご存知のように、日本の人口当たり医師数はOECDの平均以下でございます。ビリから3番目。「OECDと比べるんじゃない!」って怒る方もいらっしゃるんですけれども、シンプルに計算すると12.5万人不足です。
本田宏先生スライド10.jpg ところが、この間の厚生労働省調査では2.4万人不足でした。あれを見た時、私はショックでした。しばらく立ち直れませんでした。

 ここまでせっかく頑張って10万人不足ってなったのに、2.4万人不足ですよ。なぜか?

 皆さんご存知のように調査の前提がなってないんですね。これがおかしいのは、一番不足している千葉県、茨城県、埼玉県の必要医師数が入っていないんですよね。

 私から見れば、これだけ見てもちゃんとした調査をしていないのが分かります。

 ▼ 厚生労働省の必要医師数実態調査の資料はこちら。この日の会議では、上記資料のうち「現員医師に対する必要医師数(二次医療圏別)」が事務局(文科省高等教育局医学教育課)から配布されている。

 それから救急。日本には救急の専門医がいないのに、救急専門医の(必要医師)数が1.28倍ですから。こんなんではもう、勤務医は大変ですよ。地方では非専門医が救急をやってるんですよ、36時間勤務で......。

 だから、重症、外傷は診られないんです、診たくても。そういうのを無理してやっていると、場合によっては訴えられるわけです。心がキューキューとしちゃう......。 

 ▼ ちょっと笑いあり。

 すみません皆さん、いつもの調子で余分なことを言っております。申し訳ございません。


【目次】
 P2 → 私にとって最初で最後の機会
 P3 → 日本にはグランドデザインがない
 P4 → 日本の医療はガラパゴス状態
 P5 → 医療が進歩すると医者が必要
 P6 → シンプルに計算すると12.5万人不足
 P7 → 実働時間を確認しない調査
 P8 → 救急、麻酔、がん関連医が不足
 P9 → コメディカルをできるだけ増やして
 P10 → 勤務医は1人でいろんな役割
 P11 → 相対的には余っている部分も
 P12 → 茨城、埼玉、千葉に医学部を

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