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「医師が12.5万人不足」 ─ 本田宏氏の見解

■ 実働時間を確認しない調査
 

[本田宏・済生会栗橋病院副院長]
 2年に1回、保健所に出す調査、これもビックリなんですよ。
本田宏先生スライド11.jpg この調査は私も書いているんですが、「週の労働時間」とか、「常勤か非常勤か」、「当直しているか」とか、一切きいていませんから......。だから、実働数の把握は無理です。

 例えば、週の実働時間の確認がないですので、 週に半日(4時間)だけ外来をやっていても、これに書けば一人前になるんですよ。こういう調査でいいんですか?
本田宏先生スライド12.jpg そういうことで、OECDで最低。労働時間が長い。皆さんご存知のように、アメリカは医学部を増やそうとしています。その理由は、将来アメリカは高齢化になるから。

 アメリカは医師数をフルタイム勤務の医師1人で数えています。実働数。だから週に半日しか働いていない医師は1人として数えません。

 あの......。寝たきりになった人も入っていません。亡くなった人も入っていません。場合によってそういう人も入っていたら......。あまりいろんなことを言うと......、ちょっとこの場ではマズイですから遠慮しておきますけれども......。
本田宏先生スライド13.jpg (医師数に)高齢者が入っていることの証明でございます。病院勤務医、大学勤務医、開業の先生......。皆さん見てください、これ。90歳の人も入ってるでしょ。

 あの有名な先生も入ってるでしょ。(委員ら、笑い) 誰とは私は一切言っておりませんので、ご想像にお任せします。

 65歳以上の人まで入っているんですよ。他の国はこういう高齢者は入っていないんですよ。全部ぶっこんでおいて、「多くて将来余る」っていうのは、あまりにも国民の命軽視ではないですか? と私は思っています。

 ちなみにこの図から大体で計算しますと、27.2万人の医師数が......。65歳以上が4万人いますから、実働数は23.2万人しかいません。

 80歳、90歳の人が手術をすると、結構きついと思いますよ。(手が)ビリビリビリって揺れちゃったりして......。芸術的でいいわって......、そういう問題じゃないって私は言ってるわけですね。(委員ら、笑い)


【目次】
 P2 → 私にとって最初で最後の機会
 P3 → 日本にはグランドデザインがない
 P4 → 日本の医療はガラパゴス状態
 P5 → 医療が進歩すると医者が必要
 P6 → シンプルに計算すると12.5万人不足
 P7 → 実働時間を確認しない調査
 P8 → 救急、麻酔、がん関連医が不足
 P9 → コメディカルをできるだけ増やして
 P10 → 勤務医は1人でいろんな役割
 P11 → 相対的には余っている部分も
 P12 → 茨城、埼玉、千葉に医学部を

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