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ニュース〜医療の今がわかる

大学病院は限界 1127中医協・嘉山委員発表


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 これからどうしたらよいか。大学病院はDPCで40%近く、入院料は6%弱。一般病院はこう。091127kayama53.JPG
 従って、大学が健全に医療費でやるんであれば、このまま何もしないと倒産なので、特定機能病院の入院料を+0.5倍、DPC係数を1.9倍にして2996億円増やすと、大学病院は何とかやっていける。
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 内訳はこういうことになる。たとえばチーム医療を厚生労働省はやれ、やれと言ってくるがお金をつけてきたことは一度もない。医療安全も山形大学で8年前にやった時のお金を計算すると年間6千万円。もちろん多くの人がボランティアでやってくれたのだが、計算すればそれだけになる。民間なら、その分のコストはサービスの値段に上乗せされるはずだが、我々は価格を固定されているから全部ボランティアでやらざるを得ない。
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 これをせずに最後の砦の大学病院が崩壊すると医療難民が発生する。私は03年に文部大臣に呼ばれた時に、新臨床研修をやったら医療崩壊が起きると言った。その通りになった。今日お話ししたこともデータ、エビデンスに基づいたもの。ここできちんと議論しなければならないと思う。
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