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救命士の業務拡大 重症患者へのブドウ糖投与や静脈路確保、実施の見通し

 厚生労働省医政局の中野公介救急医療対策専門官は17日、厚労省で検討中の救急救命士の業務範囲拡大について、「血糖測定と低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与」と、「心肺機能停止前の静脈路確保と輸液の実施」については来年春にも認められていくとの方向性を示した。(熊田梨恵)

 総務省消防庁が同日開いた、消防と医療の連携に関する有識者会議で述べた。

 厚労省は救急救命士の業務範囲について、低血糖を起こして意識を失った患者の血糖を測定して必要に応じてブドウ糖溶液を投与することや、重症患者への静脈路確保と輸液投与、このほか自力で吸入ができなくなっている場合の「重症ぜん息患者に対する吸入β刺激薬の使用」の、3つの処置の拡大を検討している。年度内に報告書をまとめ、段階的に実施される予定だ。第一回の検討会では厚生労働科学研究班から3つの処置についての有用性が報告されたが、「重症ぜん息患者に対する吸入β刺激薬の使用」のみ慎重な対応が求められていた。

 中野専門官は会合中、「血糖測定と低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与」については「(民主党の)マニフェストにあるので可能になると思う」と述べ、「心肺機能停止前の静脈路確保と輸液の実施」についても拡大されていくとの見通しを示した。

 会合終了後に取材に応じ、1月中にも開く次回の検討会で報告書案を出すとして、「(来年)3月か4月にはまとめていくことができれば」と話した。ただ、救急救命士の病院実習などの教育体制や、血糖測定に使用する機器の整備などもあるため、2011年度予算での対応になるとの方向性も示唆した。

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