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ニュース〜医療の今がわかる

東日本大震災と東北大学医学部定員増計画

■ まとめ
 

【山本雅之氏(東北大学大学院医学系研究科長・医学部長)】
 スライドをお願いします。まとめとして少し申し上げたいと思います。

山本雅之先生資料2-12.jpg

 東北地方には以前から医師不足・医療過疎地域が多く存在していました。それで東日本大震災によってそれが加速しています。

 東北大学の医学部では、従来から手厚い地域医療実習教育を実施してきました。また、3年前からは20名の医学科定員の増員を行いました。

 同時に医学系修士課程の充実に注力して、医療系高度専門職業人の養成を通して、医療の高度化と医師の働きやすい環境づくりの推進を行ってまいりました。

 東日本大震災による医師喪失・不足に対応する目的で、10年間の時限つきで本学医学科定員の20名増を提案したいと思います。これは震災への対応ということで行いたいと考えています。

 諸外国の医学部定員には150から200名のものが多い。医学教育と研究の高度化・効率化の面からも、我が国は医学部定員を増やすとともに、その基盤強化を進めるべきであると考えます。

 有事の際には、医学部定員を臨時に増加させて、医師供給増の要請に対応する事が合理的であると考えます。即効性に優れ、また、減少フェーズに対応しやすいという点があると思います。

 東北大学医学部の歴史を見ても、179人や139名のクラスが存在していて、私たちは種々の要因による在学生の増減に耐えながら、医学教育を実施してきた経験があります。

 我が国は、今後ECFMGなどから要求される国際基準にこたえるためにも、既設医学部の教育・研究基盤の重点的な強化に取り組むべきであり、一方医学部側は、定員増など社会からの要請に全力でこたえる必要があると考えています。

 私のご説明は以上です。

 ▼ 質疑応答は議事録を参照。


 
 
 (この記事へのコメントはこちら
 
 
 

【目次】
 P2 → 東日本大震災の直後
 P3 → 東北大学医学系研究科の復興計画案
 P4 → 地域医療の復旧から復興へ
 P5 → 東北大学医学系研究科の取組
 P6 → 震災復興と入学定員増
 P7 → 医師・医療系職業人の育成
 P8 → 東北大学医学部卒業生数
 P9 → 東北大学医学系研究科における教育
 P10 → 東北大学医学部医学科の定員増計画
 P11 → 定員増計画の背景
 P12 → 研修医マッチング
 P13 → 医学部の認証問題
 P14 → 災害に関する教育
 P15 → まとめ

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