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ニュース〜医療の今がわかる

次期診療報酬改定に向けた今後の検討スケジュール

■ 改定の4つの視点(案)
 

[厚労省保険局医療課・鈴木康裕課長]
 この1枚紙の資料の構成でございますけれども、横軸には10月から「前半」「後半」、11月、12月ということで、12月前半までの時系列。

年末までの議論の進め方-001.jpg

 それから縦軸には、現在、社会保障審議会の医療部会、医療保険部会、両部会において議論していただいております。

 ▼ 社会保障審議会も中医協も、その下の中医協なんちゃら分科会や部会なども全て厚労省が仕切っている。「医療保険部会で決めるべき事項」とか、「それは分科会でご議論を」という具合に審議を分散させているだけで、大本営は1つ。

 また、前回までの改定でもほぼ同様であった4つの視点。これに基づいて少し整理をさせていただきました。具体的に申し上げますと、一番上が「充実が求められる領域」の関係。

 2番目が、「患者からみて分かりやすく、質の高い医療の実現」の観点。

 3つ目が、「医療と介護の機能分化、連携の推進」等々でございまして、この中に、社会保障と税の一体改革案に関係するもの、それから医療と介護......、今回、同時改定でございますので、(医療と介護の)機能分化と連携に関係するもの。

 ちょっと、あおーい色が濃くて見にくいかもしれませんが、......というものがあります。

 4つ目の最後が、「効率化余地があると思われる領域を適正化する視点」。

 この4点、あとでちょっと......、(社保審)両部会の議事録が(資料の)後ろに付いておりますけれども......。

 ▼ 「議事録」ではなく、発言(要旨)の抜粋。直近の医療保険部会(9月16日開催)の議事録はまだ公開されていない。9月22日の医療部会の議事録もまだ公表されていない。今回の中医協総会は、社保審の両部会で基本方針の審議を開始した直後だが、両部会の議事録がまだ出ていない。

 基本的には、この4つ(の視点)を中心に基本方針を作っていただければいいんではないかということで、議論をしていただいているところであります。

 ▼ より正確には、「厚労省が作った基本方針を承認していただくための議論」と言うべき。

 それからピンクの所、「災害に強い医療提供体制の構築」ということで、これは3月11日の東日本大震災を受けまして、今回新たに設けられた項目です。

 その下に、「各部会等の実施予定回数」というのが書いてございます。前回もちょっとご報告をいたしましたけれども、中医協の部会には......、中医協の総会の下には様々な部会、小委員会等が付属しておりまして、そこから一定の時期に一定の報告が上がってくるということだと思います。

 ▼ 距離感を置いたような第三者的な言い回しをしているが、フィクションである。厚労省が決めているのに、各会議の委員らが議論して決めるかのごとく見せている。

 少し、全体の配分を見ながら、我々のほうで原案を考えさせていただきましたけれども......

 この中で、少し空いているように見える所があるかもしれませんが、下からの部会からの報告事項というのが相当上がってまいりますので、全体としては事務量、準備の関係等々も考えさせていただいて作らせていただいたものであります。

 ▼ 4つの視点を私の頭で簡単にまとめると、①は値上げ、②③は改善、④は値下げという感じ。
 

【目次】
 P2 → 改定の4つの視点(案)
 P3 → 視点① 充実が求められる領域
 P4 → 視点② 患者から分かりやすく質に配慮した医療
 P5 → 視点③ 医療と介護の機能分化と連携
 P6 → 視点④ 効率化領域の適正化
 P7 → 次期改定に向けた検討項目(案)
 P8 → 社保審両部会の発言要旨
 P9 → これまでの基本方針
 P10 → 次期改定に向けた背景・論点等
 P11 → 過去の基本方針における視点等
 P12 → 平成22年度基本方針への対応状況
 P13 → 質疑応答

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