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ニュース〜医療の今がわかる

次期診療報酬改定に向けた今後の検討スケジュール

■ 視点③ 医療と介護の機能分化と連携
 

[厚労省保険局医療課・鈴木康裕課長] 
 それから3つ目の、「医療と介護の機能分化と連携の推進」でございますが、特に医療と介護との関係は11月の前半に訪問看護、在宅関係で在宅の歯科、薬剤管理......、これは23年の検証とも関係します。在宅療養、これも同様であります。

 さらに11月の後半から12月の前半にかけて、医療と介護の連携を23年に実施した検証も含めて議論していただければと思っております。

 それから、一体改革との関係になりますと、提供体制の話、それから外来診療の22年検証を10月の前半に行った上で、11月の後半に入院、外来、それから地域の配慮というものを議論していただいてはどうか。

 さらに、(医療)従事者の負担軽減、それからチーム医療の関係は12月の前半に、23年に実施した検証を含めて議論していただくと。

年末までの議論の進め方-001.jpg

 ▼ 「医療従事者の負担軽減」と「チーム医療」が12月? ということは、次期改定の中心テーマではないという意味か。震災後、次期改定に向けて動き出した4月20日の中医協は「病院医療従事者の負担軽減」が主な議題だったが、その後、この審議は中断している。
 通常、診療報酬改定の重点課題となる項目は9、10月の早い時期に一発やってから、12月ごろに再び議論する。そういう視点でスケジュール表を眺めると、今回は10月の前半に「救急、周産期医療」と「医療提供体制と診療報酬総論」が入っている。とすると、次期改定は「機能分化と連携」が中心になるのだろうか。つまり、高度医療と一般急性期を分離して(=機能分化)、さらに一般急性期と慢性期医療の重なり合い部分を見直す(=連携)あたりを重視しているのか。

 


【目次】
 P2 → 改定の4つの視点(案)
 P3 → 視点① 充実が求められる領域
 P4 → 視点② 患者から分かりやすく質に配慮した医療
 P5 → 視点③ 医療と介護の機能分化と連携
 P6 → 視点④ 効率化領域の適正化
 P7 → 次期改定に向けた検討項目(案)
 P8 → 社保審両部会の発言要旨
 P9 → これまでの基本方針
 P10 → 次期改定に向けた背景・論点等
 P11 → 過去の基本方針における視点等
 P12 → 平成22年度基本方針への対応状況
 P13 → 質疑応答


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