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進まぬ後発品、大学病院にも原因?

■ 「平均在院日数の短縮化は限界」―日医
 

[中川俊男・日本医師会常任理事(竹嶋委員の代理出席)]
 資料「診―1」(平成20年度「DPC導入の影響評価に関する調査結果および評価」最終報告概要)の2ページ(「全ての病院類型において平均在院日数は減少傾向にあった」)について。

 DPC病院について、「平均在院日数の短縮化はもう限界だ」という話をよく聞いている。相変わらず、短縮されている。これは......、どこまでいくのか? ということと、「このままでいいのだろうか」という質問。先生のお考えを。

[西岡分科会長]
 DPCで平均在院日数が短縮してきたのは、「これまで無駄があった」と言ったら変だが、医療行為を行わなくても入院させていた時期が、医療行為の間にあった。それで長かった。そこの部分が効率化された。

 平均在院日数(の短縮)は、おっしゃるように、まさに頭打ちになっていると思うj。これがさらに縮まるためには、医療の進歩ないと縮まらないと思う。例えば、これまで開腹手術をしていたのを内視鏡手術にするとか、そういう医療の進歩があればさらに縮まるかもしれないが、現時点では、「無駄を省く」というところだけでの短縮が表れていると思う。

[遠藤委員長]
 ありがとうございます。中川さん、どうぞ。

[中川氏(日医常任理事)]
 2006年4月27日(?)の中医協で、(西岡)先生が出した資料の中で、「無理な退院や中途半端な退院が増加した」というのが8%ぐらい、医師の調査で出ている。

 それと、「医療の質が低下した」というのが多いというデータもある。必ずしも、無駄を省いたということではない。DPC病院にとって得か、メリットがあるかというのがあるので、ぜひ、平均在院日数の分析はもう少しデータを持って見解を示してほしい。

退院時転帰の状況.jpg それからもう1つ。8ページ(退院時転帰の状況、「治癒及び軽快を合計した割合は全ての病院類型においてほぼ横ばい傾向であった。なお、治癒の割合は平成16年度DPC対象病院、平成18年度DPC対象病院においては増加傾向にあった」)について。 

 平均在院日数に関して、われわれは「治癒」の割合が低下していることを申し上げてきた。今回(の調査で)、平成16年度DPC対象病院と平成18年度DPC対象病院の「治癒」の比率が(前年に比べて)急激に上がっている。

 これ、何かあったのか? 定義が変わったのか? 特定機能病院が変わらないというのはイメージがわく。言うことを聞かないので。
 (保険局医療課・宇都宮啓企画官苦笑い)

 ※ 平成16年度DPC対象病院は、3.64%(平成19年)から9.77%(平成20年)、平成18年度DPC対象病院は4.81%(同)から7.65%(同)。

 ただ、平成16、18年度DPC対象病院が急激に上がったというのは、ちょっと......、なんか......、あんまり品のいい質問ではないが......。 (西岡)先生、何かあるだろうか。率直な話。

[遠藤委員長]
 今、2つの話が出た。(後半の質問は)なぜ、(治癒率が)上がったのか、分科会で何か議論はあったのかということ、それが1つ。
 前半は、平均在院日数の短縮について、実態がもう少し分かるような調査の工夫が今後は必要があるとの提案。これらについて、ご見解を頂きたい。

[西岡分科会長]
 まず1つ目の質問について。
 「DPCによって医療が悪くなった」というご意見が8~9%があったとの報告があった。これは、全体の中で、DPCについて変わったと思うかどうかという質問がその前段階で、全体の中の10%にさらに質問をして、その結果として、8~10%の人が「医療が悪くなった」、あるいは「負担が多くなった」という答えがあった。そこを分けて、了解をお願いしたい。

西岡清分科会長.jpg 全体の10%が「DPCで悪くなった」という回答ではないことだけは、ご了解いただきたい。平均在院日数の分析については、ご指摘のようにさらに細かく検討する必要があると思っている。

 それから2つ目の「治癒」の問題について。前回の改定の時に、「治癒」の定義が初めて出された。その定義によると、「退院時に、退院後に外来通院治療の必要が全くない、または、それに準ずると判断されたもの」とある。その結果として、これ(調査結果)が出てきたものだと思う。

 治癒率の高い医療機関に私どもの分科会へ来てもらい、理由を教えていただいた。その結果、多くの医療機関は、「またはそれに準ずる」というところをかなり拡大解釈したため、治癒率が40~50%になるような医療機関も出てきた。
それで、厚生労働省が疑義解釈を出して、「実例はこうなのだ」ということで調整した結果が、ここに反映されているものだと思う。

[遠藤委員長]
 ありがとうございます。よろしいだろうか?

[中川氏(日医常任理事)]
 関連して......。

[遠藤委員長]
 手短にお願いしたい。

[中川氏(日医常任理事)]
 先生、いつも思うのだが、「治癒」プラス「軽快」を合わせて、これ(調査結果)を出す意味。退院する時には、ほとんど「軽快」すると思う。それで、「治癒」プラス「軽快」を合わせたら変わっていないとか、むしろ向上しているとか、そういう表現は何か誤解を与えるという気がするが、先生、どう思われるか。

治癒及び軽快を合計した割合は全ての病院類型においてほぼ横ばい傾向であった。なお、治癒の割合は平成16年度DPC対象病院、平成18年度DPC対象病院においては増加傾向にあった。

[西岡分科会長]
 よろしいだろうか?

[遠藤委員長]
 では、お願いします。

[西岡分科会長]
 これは、医学哲学と関連するものだが、これまで中医協に報告したとき、何度も議論が出た。私はかつて大学(病院)にいたが、大学(病院)では「治癒」はない。よほどでない限り、「治癒」はない。ほとんどが「軽快」という言葉を使えということで、たぶん、委員の方もそのように習ったと思う。

 「治癒」は、完全に治った場合にしか使えないものだったが、今回の定義では、「再度、医者に掛からなくてもいい」(外来通院治療の必要が全くない)、または何か大きな怪我をして瘢痕(はんこん)が残ったとしても、「治癒」としてしまう。本当は、「治癒」ではない。いろんな医療機関で「治癒」のニュアンスが違うため、「軽快および治癒」と出したほうが、退院の実態を把握できるということで、このようなデータを作った。

[遠藤委員長]
 中川さん、表の中には、ちゃんと「治癒」は「治癒」で単独で出している。それでは、ほかに。
坂本専門委員、どうぞ。

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