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ニュース〜医療の今がわかる

軽症患者は勤務医の敵? ─ 11月27日の中医協

■ 「1号と2号、一緒に何か緩和策を」 ─ 北村委員
 

[北村光一委員(経団連社会保障委員会医療改革部会長代理)]
 勤務医の働く、大変な論議がずっと進んできまして、いよいよ最後の場面なんだと思うんですけど、そこで今、論議されているのが患者さんとの関係、あるいは話し合いとの関係と勤務医の先生との関係という問題だろうと思います。これは大変重要な問題だと思います。

 例えば、私がこの間経験したのは、患者さんがずっと待っているわけですが、時間を決めると遅れたりするので順番だけ決める。そうすると時間がないから遅れたという印象は持たない。その代わり遅れてもきちんと我慢して待つ。
 やはり、ですから、先ほど西澤委員から「1号(支払)側で」とおっしゃられたが、ま、そうおっしゃらずにですね......。(委員ら、大笑い)

 ▼ 何が面白いのか分からない。委員らは笑顔で和やかなムードだが、傍聴席はしらけている。仮眠中の姿もちらほら。いつからだろう、中医協がつまらなくなったのは。2週間前からだろうか、上辺だけの協調モードが漂っている。中医協が炎上したあの日を境に、委員らは親しげに接している。診療側は一致団結しているように振る舞っているし、支払側も正面衝突を避けようとする雰囲気を感じる。一時は大きな盛り上がりを見せた中医協だが、最近は激しい議論がない。疲れているのかもしれない。

 やはり、お医者さんが患者さんと対話されるので、1号(支払)、2号(診療)一緒にですね、何かこう対話策とか、何かこう緩和策とかですね、考えられないのかなというふうに思っています。(委員ら、笑い) 

 (論点)第3はお金の問題でしょうから、ちょっとまた別にします。

 ▼ 会議終了後のブリーフィング(記者説明)で佐々木健課長補佐は、「北村委員の意見が非常に全体的な合意に近かったと思う。中医協としてドクターの負担感を考えながら(軽減)できることを考えましょうということ」と評価した。シナリオ通りか。
 ちなみに、同日の基本問題小委員会の議題は「特定機能病院」「勤務医の負担軽減策」「明細書」の3項目。「勤務医の負担軽減策」は患者の義務にかかわる問題で、「明細書」は患者の権利にかかわる問題とも言えるが、「医療機関 VS 患者」という二者関係でのみ考えてしまうと、社会保障の考え方から遠ざかる。
 一方、「特定機能病院」を議題にしたことを考えると、事務局(保険局医療課)は外来縮小策を論じてほしかったのか。「特定機能病院は難しい疾患を扱う」という嘉山委員のプレゼンにも対応する。とすると、「勤務医の負担軽減策」の論点1~3はそれぞれ議題の3つに対応しているのだろうか。最近の医療課は議題や論点の示し方が非常に巧みだが、委員がそれに追い付いていない。「放り投げて試している」と考えるのは、やや斜めに見すぎか。論点の「○○について、どう考えるか」という文面が、「○○について論ぜよ」という試験問題に見えて仕方がない。

[遠藤久夫委員長(学習院大経済学部教授、中医協会長)]
 ぜひ、そういう議論を深めていただきたいと思います。ご協力をよろしくお願いします。(以下略)
 
 
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【目次】
 P2 → 「慎重にしてほしい」 ─ 勝村委員(支払側)
 P3 → 「医療資源を有効に使うことを考えて」 ─ 西澤委員(診療側)
 P4 → 「土日とか9時に来られるとやっぱり......」 ─ 邉見委員(診療側)
 P5 → 「軽症者は自己負担を払ってくださいと読める」 ─ 遠藤会長
 P6 → 「看護師やMSWが『話を聴く』具体策を」 ─ 中島委員(支払側)
 P7 → 「不安を看護師がコーディネートできる」 ─ 坂本専門委員
 P8 → 「形にしないと放埒な社会をつくることになる」 ─ 嘉山委員(診療側)
 P9 → 「1号と2号、一緒に何か緩和策を」 ─ 北村委員(支払側)

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