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整形外科医の年収で食い違う主張 財務省「4200万」、学会「583万」

 日本臨床整形外科学会の藤野圭司理事長は3日に開かれた民主党の医療議連のヒアリングで、行政刷新会議の「事業仕分け」で整形外科医の年収が「4200万円」と示されたことに反論し、実際の年収は「583万円」と主張した。どうしてここまで大きく食い違うのだろうか。(熊田梨恵)

 先月に行われた「事業仕分け」作業では、診療報酬配分の見直しが必要と判定された。財務省側が示したデータを基に、整形外科や眼科、皮膚科などの診療科の医師は「高年収」とされ、報酬の引き下げなどが求められた。財務省側が示したのは、厚労省が診療報酬改定のために実施している「医療経済実態調査」で、整形外科医の年収は「約4200万円」とされた。

 藤野理事長は議連の会合に参加し、財務省の主張に反論。使用したのは学会員への調査や日医総研の調査、税理士らでつくる専門職団体で使用しているデータで、整形外科医の年収は「583万円」とされた。

 この差は約3600万円と、あまりに違い過ぎる。
  
 藤野理事長の主張は次の通り。
 
 
ご存知のように診療報酬が下げられてまいりまして、私たち整形外科診療所はギブアップ寸前の状態です。今回民主党に政権が代わって何か明るい兆しが見えてきたと思っていたら、だんだん雲行きが怪しくなってきて「3%ダウン」とか「ゼロベース」という話が聞こえて参りました。そしてこの前の事業仕分けで整形外科診療所は「(年収が)高い」と名指しで批判を受けまして、我々会員は動揺していたわけです。が、このような機会を与えて頂きまして、梅村(聡、参院議員)先生から「思いのたけを話せ」と言われまして、張り切って資料を作って参りましたらこんなにたくさんになってしまいました。
 
まず始めに、今回の話と全然違うのですが、ぜひ聞いて頂きたいのです。整形外科と美容整形外科は全く違うという話です、英語の家庭教師の方が殺されまして、容疑者の方が何回も手術を受けたという話がございまして。それが私たち整形外科と、美容整形がごちゃごちゃにされてマスコミの方からも警察の方からも「整形外科、整形外科」という話が出て参ります。が、私たち「整形外科」は「骨、間接、筋肉、神経など運動をつかさどる運動器の機能障害を治療する分野」です。あのマスコミに出て参りますのは「美容外科」、あるいは「美容整形」と言いまして、「整形外科」とは全く異なるということだけはマスコミの方や議員の先生もご理解いただきたいと思いますので、よろしくお願い致します。
 
<「美容整形」について、添付資料の記載内容>
形成外科の一分野で、いわゆる「美容整形」の手術を行います。容姿を整えることが目的で、代表的な手術には、二重まぶたなど眼瞼の手術、鼻を高くする隆鼻術、顔面の首にたるみをとるフェイスリフト、腹部や臀部の余分な脂肪を取る脂肪吸引、乳房の形を整える手術、レーザーであざを消す手術等があります。その他、最近プチ整形と言われるコラーゲン、ヒアルロン酸などの注入も美容外科で行われています。

 

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