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次期診療報酬改定に向けた今後の検討スケジュール

9月28日の中医協.jpg 診療報酬改定の足音が聞こえてきたが、委員の思いが聞こえない。(新井裕充)

 2012年度の診療報酬改定に向け、厚労省は9月16、22日の社会保障審議会で基本方針の審議をスタートした。

 続いて28日、中央社会保険医療協議会(中医協)で次期改定の検討項目案を示した。そこで、厚労省案をめぐり委員から様々な意見が出る......と思いきや、議論はなかった。

 この日の中医協に先立ち、診療側の医科委員5人は大阪の医療フォーラムに集結し、ガンガン主張している。しかし、中医協では借りてきた猫のように静かだ。

 厚労省が次期改定の検討項目を示した部分をご紹介する。


[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
 それでは、特に質問等がないようでしたら、本件(DPCにおける高額な新規の医薬品等への対応)につきましてはこの辺りとします。

 ▼ この日の総会の議題、資料はこちら

 それでは次に、「年末までの議論の進め方(その2)」を議題といたします。事務局より資料が提出されていますので、ご説明をお願いいたします。

年末までの議論の進め方-001.jpg

[厚生労働省保険局医療課・鈴木康裕課長]
 医療課長でございます。私のほうから、横長でございますけれども、「中医協─総─5」の資料についてご説明をさせていただきたいと思います。

 この年末までの議論の進め方、今日は「その2」ということでございまして、前回は「その1」ということで、全体的なスケジュール。

 ▼ 前回(9月7日)の資料はこちら

 それから(中医協の親会議である厚労省の)社会保障審議会の議論との関係についてご説明をさせていただきました。おおむねご了承いただきました。

 今回はその中でも中医協の総会として、どんな項目をどんな順序で議論をしていくのか、ということについてご議論していただければと思っております。

 ▼ と言っても、議論はない。厚労省の方針にただ従うのみ。中医協前日に非公開で開かれる予行練習(事前レク)などやめて、本番一発勝負に変えたらどうか。
 

【目次】
 P2 → 改定の4つの視点(案)
 P3 → 視点① 充実が求められる領域
 P4 → 視点② 患者から分かりやすく質に配慮した医療
 P5 → 視点③ 医療と介護の機能分化と連携
 P6 → 視点④ 効率化領域の適正化
 P7 → 次期改定に向けた検討項目(案)
 P8 → 社保審両部会の発言要旨
 P9 → これまでの基本方針
 P10 → 次期改定に向けた背景・論点等
 P11 → 過去の基本方針における視点等
 P12 → 平成22年度基本方針への対応状況
 P13 → 質疑応答

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